O脚矯正セミナー講師歴13年のプロが教える!O脚の検査法

O脚や骨盤のゆがみは、次の2つの原因が絡み合って生じます。

1、骨盤のバランスの崩れ
2、足部(距骨下関節のねじれ)

ただし、人によって、これらの原因が影響を及ぼしている割合は違ってきます。

そこで、本記事では、それぞれのお客さまのO脚の原因を、より明確にするための検査法について解説していきます。
こうした原因を正確に把握できるようになれば、最短距離でO脚を改善することができるようになります。
ご参考にして頂けましたら幸いです。


解説をするのは、こちらの先生。
オリンピック代表選手を始め実業団のスポーツ選手の治療を手がける一方、理学療法士の学校で講師を、またプロの鍼灸師、理学療法士などに技術指導を行う。開催するセミナーは募集開始後平均3日で満席に。そんなセミナーには全国から800人超のセラピスト、治療家が集まる。現在Amazonにて4つのDVDと1つの電子書籍を発売中。

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1、「骨盤」「足部のねじれ」のO脚への影響度を診る

O脚は、「骨盤のバランスの崩れ」と「足部のねじれ」が絡み合って生じます。
ただし見た目だけでは、それぞれの原因が、どれくらい影響を及ぼしているのかが分かりません。
そこで、「骨盤のバランスの崩れ」と「足部のねじれ」が、どれほどO脚に影響を及ぼしているのかを見極める簡単な検査法をご紹介します。

 

2、骨盤の前後傾と下肢の動きの関連性を診る

まずは、壁に後頭部、肩、お尻の3点をつけて立ちます。
この時、かかとは壁から少し離した状態で構いません。
大転子と外顆が一直線上に来るようにします。

さらに、この状態で、腰と壁の間に、手のひらが入るくらいの隙間になるように、体幹を壁に近づけていきます。
この状態が、最も理想的な骨盤の傾きと言われています。

この姿勢を基準に、以下の検査を行います。

壁から離れて立ちます。
先の姿勢を維持しながら、骨盤をゆっくり前傾、後傾方向に動かしていきます。
この時、下肢の動きを確認します。膝(膝蓋骨)の動きに着目すると動きが分かりやすくなります。

通常、骨盤が前後に傾く時、下肢は以下のように動きます。

①骨盤が前傾した時 → 下肢は内側に動く(股関節は内旋し、膝蓋骨は内側に動く)
②骨盤が後傾した時 → 下肢は外側に動く(股関節は外旋し、膝蓋骨は外側に動く)

ここでチェックするポイントは、骨盤の前後傾の動いに伴って、下肢に動きが生じるかどうか?という事になります。

上の図のように、骨盤の動きに伴って下肢が動き、その結果O脚が改善される場合は、その状態の筋肉の使い方を体に覚えさせることで、見た目上のO脚は改善されていきます。
よく、「テレビや雑誌のエクササイズをやっただけで、O脚が良くなりました」、と言う方がおられますが、そういう方の多くは、骨盤の前後傾のバランスが崩れていた事が大きな原因だったと言えます。

逆に、こうした骨盤の動きに対して、下肢が全く動かない、もしくは、太ももどうしは接近するけど、下腿どうしは離れたまま、と言う方は、次にあげる原因が大きく絡んでいると考えられます。

 

3、足部のねじれ度合いを診る

そして、次に診るのが、足部のねじれ度合いになります。
足部において、距骨下関節が内側に倒れこむことによって、その上にある下肢や骨盤のバランスも崩れ、O脚や骨盤のゆがみを増強させることになります。

そこで、足部のねじれの大きさ、そして左右差をチェックする方法をご紹介します。

① 立位

まずは、立った状態で検査をしていきます。
両足を、肩幅くらいに開きます。
この時、足の内側ラインは並行にします。
この状態で、下腿中心軸に対する踵骨の傾き度合い、この左右差を比較することで、左右、どちらの足部にねじれが強いかを確認します。

 

② 歩行時

立位で検査をしても、ねじれの度合いがよく分からない、という場合は、歩行時の動きを再現すると、分かりやすくなります。

片足を一歩前に踏み出します。
この状態で、①と同じように、足部のねじれを確認します。
このように片足づつに重心を載せると、それぞれの足で足部のねじれを支え合うことができない為、よりハッキリとねじれを確認することができます。

チェックポイント
足部(距骨下関節)のねじれが大きい方は、重心を載せた時に、内側に倒れこみます。
その結果、脚全体が内側に倒れこみます。
特に、膝が内側に向かって倒れこんでくるのが分かりやすいチェックポイントです。

 

5、まとめ

このように、O脚の原因をより明確にするためには、以下の2つのポイントが重要な手掛かりとなります。

 骨盤の前後傾と下肢の動きの関連性
足部のねじれ度合い

大事なのは、O脚だけでなく様々な痛みも含めて、症状と言うのは色々な要素が絡み合って表に出ているという事です。
O脚についても、上記の2つのチェックポイントだけでなく、腰部や背部の筋肉、あるいは骨盤の関節(仙腸関節など)の動きなども合わせてチェックするべきです。
また問診での既往歴を元に、お客さまの弱点やクセなどを探し出すことも、大きなヒントになることがあります。

是非ご参考にしてみてください。

 

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