【最新版】O脚、X脚、XO脚の原因と100%の結果が出せる治療法

脚の形には、O脚、X脚、XO脚(膝下O脚)などがあり、遺伝的要素が大きく関与しています。
例えば、日本人はO脚が多く、欧米人はX脚の人が多いと言われています。

O脚:両膝の間が開いている状態
X脚:膝はくっつくいているが、内くるぶしの間が開いている状態
XO脚:膝と内くるぶしはくっついているが、ふくらはぎの間が開いている状態

こうした脚の変形は、その上に載っている骨盤や脊柱などのバランスを崩すことになります。

その結果、膝痛や股関節痛と言った下肢だけの症状にとどまらず、腰痛や肩こり、頭痛などの症状を引き起こす大きな原因にもなります。

実際、何十年もの間、腰痛に悩み、良くなってはまた通院と言うサイクルを繰り返されていた患者様が、骨盤から下肢への調整を行ったところ、ほとんど痛みを感じなくなったという事例がたくさんありました。

こうした遺伝的要素が大きいと言われているO脚、X脚、XO脚ですが、15年間、骨盤・O脚矯正に携わってきた経験から言える事は、決して改善できないものではないということ。

その人その人の原因を正確に見極め、アプローチをすることで、器質的な問題があるもの(※)を除いたほとんどの変形(見た目上の)は改善することができます。

そこで、今回の記事では、O脚、X脚、XO脚が、

何が原因で起こるのか?
どうすれば早く治せるのか?

について解説をしていこうと思います。

1、O脚、X脚の原因とは?

まず最初に、O脚、X脚になる原因とメカニズムについて解説をしていきます。

結論から言うと、ほとんどのO脚やX脚は、次の2つの要因が絡み合って生じます。


(※)高齢の方では、脚全体が外巻き(外旋)になる外旋O脚がよく見られます。
これは、病院などで「変形性膝関節症」と診断されることが多いものになります。
見た目の特徴としては、骨盤は後傾し、下っ腹がポッコリと出たような体型になりやすくなります。

このように、骨盤が前傾したり、踵が内側に倒れることで、下肢は内旋(内巻き)した状態になります。

因みに、こうした骨盤の前傾や踵が内側に倒れる際の下肢の動き(位置関係)を確認するには、足先を浮かした状態で確認すると分かりやすくなります。

そして、下肢が内旋(内巻き)した状態で足底に体重をのせることで、重心が下肢の外側、あるいは、内側に偏った体型になります。

この時、外側に重心が偏った状態がO脚、内側に重心が偏った状態がX脚になります。

因みに、日本人は外側重心=O脚が多いと言われています。

そして、この足底全体に「体重をかけていない状態=下肢内旋位から「体重をかけた時」の重心の分散の仕方によって、O脚またはXO脚に分かれることになります。

この点について、詳しく解説をしていきます。

2、XO脚(膝下O脚)のメカニズム

脚の変形(見た目上)の中で、改善するのに一番時間がかかると感じていたのがXO脚でした。

このXO脚と言うのは、膝下O脚とも呼ばれています。
その特徴は、両膝と両くるぶしは付くが、ふくらはぎが離れている状態になります。

そこで、どのようにしてXO脚になるのか?その機序について解説をしてきます。

1、で解説した通り、足底全体に「体重をかけていない状態=下肢内旋位」から「体重をかけた時」の重心の分散の仕方によって、O脚またはXO脚に分かれます。

まずは、足底全体に「体重をかけていない状態=下肢内旋位から「体重をかけた際」に、下肢の外側全体に重心が偏った状態がO脚となります。
この時、大腿、下腿ともにやや外旋しますが、それでも大腿は内旋位であることがほとんどです。

一方、主に膝から下の下腿外側に負荷がかかり、その結果、下腿の外旋が強くなった状態がXO脚となります。
XO脚の場合は、大腿(股関節)は、ほぼ外旋せず、内旋した状態が多くなります。

つまり、XO脚は、膝のねじれ下腿の外旋度が大きい状態になります(下腿外旋症候群)

見た目の特徴としては、下腿の外側が張り出して見える方が多くなります。

3、O脚、X脚、XO脚(膝下O脚)の治し方

O脚、X脚、XO脚ともに、基本的には以下の3つのアプローチで改善することができます。

1、大腿(股関節)外旋位に!

こういう方に効果的
・お尻の横(大転子)が張り出し、お尻の横幅が大きく見える
・腰の反りが強い
・内股で歩く
・脚の外側に肉が付きやすい

(※)股関節を外旋、内旋させる際には、必ず、骨盤の前後傾の動きが伴います。
そして、骨盤が前後に傾く際には、骨盤にある仙腸関節の動きが伴います。
つまり、仙腸関節の動きに引っかかりがあり制限がかかっている場合は、股関節の動きにも制限がかかってしまいます。
ですので、股関節へのアプローチだけでは十分外旋できない場合は、仙腸関節へのアプローチも合わせて行うようにしましょう。

 

2、下腿内旋位に!

こういう方に効果的
・下腿の外側が張り出している
・特に下腿の間が開いてる
・膝のねじれが強い方

 

3、踵骨(距骨下関節)を起こす!(ニュートラル状態)

こういう方に効果的
・外反母趾の方
・内側縦アーチが低下している方(偏平足)
・足の内側にタコやスレができやすい方

これらの3つのバランスを整えることで、O脚、X脚、XO脚だけでなく、その上に載っている骨盤のバランスも整えることができます。

ただし、XO脚のような、膝のねじれ=下腿の外旋が強いタイプは、施術だけでは、改善に時間がかかる場合が多く見られます。

この膝のねじれを短期間で改善する方法については、こちら↓の記事でご紹介します。

 骨盤の開き、O脚を3倍早く改善できる!機器を使ったスピード骨盤・O脚矯正法

4、変形性膝関節症は改善できないのか?

O脚やX脚などで、治療院に来られる方の中には、病院などで「変形性膝関節症」と診断されたという方が、たくさんおられます。
そして、そうした方のほとんどは50歳以上の方になります。

こうした「変形性膝関節症」の特徴は、膝が外側を向いているO脚が多いということです。
そして、このタイプのO脚は、治らない、あるいは、改善が難しい、と言われています。

はたして、本当に治らないのか?

15年間の臨床経験から言うと、決して改善しないものではありません。
勿論、軟骨等の激しい減少が見られる等、明らかに器質的な問題が原因の場合は、私たちが出る幕ではありません。

あくまでも、関節における骨格のくずれによって生じた変形に関しては、十分改善できると確信しています。

例えば、以下の写真は、60代の女性で、病院で「変形性膝関節症」と診断された患者様になります。

因みに、こちらは1回の施術と、エクササイズ指導を終えた後の写真になります。

このように、60代で変形性膝関節症と診断された方でも、O脚や骨盤のゆがみ・開きが改善された事例はたくさんあります。

ですので、ある意味、本当に骨等の変形が歪みの原因なのか否かを確認するための1つの検査法としても、骨盤・O脚矯正法は活用できると考えています。

ただし、注意しなければいけないのが、強い圧や強制的に可動域を広げるような関節や筋肉に対して負荷がかかるものは、本当に器質的問題があった場合には非常に危険です。
ですので、検査法として活用する場合は、身体にやさしく安全な手技で行うことが絶対です。

 

5、骨盤、脚、足(足底)のアプローチで100%の結果が出せる!

私が骨盤矯正やO脚矯正の勉強を始めたのが15年前。
現在に至るまでに、多くの有名サロンで体験をし、またセミナーで勉強をさせて頂きました。

そして、そうした施術法の多くは、骨盤周りや歪んだ膝そのものにアプローチをするものがほとんどでした。
もちろん、中には、術後の変化が素晴らしいものもありました。
ですが、そのほとんどは、その場だけの変化しか見られない持続効果がないものばかりでした。

実際、矯正サロンなどのクレームで最も多いのが
「やって貰った時は良くなった気がしたけど、またすぐ元に戻りました・・」
という類のものです。

今回の解説を見て頂くと分かるように、O脚やX脚を引き起こす原因は、脚や骨盤そのもの以外に、着地の際の足(足底も含む)の影響がとても大きいのです。

つまり、骨盤、脚、そして足(足底も含む)、全てにアプローチをすることで100%の治療と言えます。

こうした、人によって様々な原因を正確に見極め、そして、その原因をピンポイントで攻めた結果、思い通りの回線が得られた時の楽しさは、たまらないものがあります。

何より、一番喜んでくれるのはお客様です。
ハッキリとした変化が見えた時のお客様の喜びようは、これまたたまらないものがあります。

どうしてO脚やX脚、骨盤の歪み・開きが起こるのか?
どういうアプローチをすれば改善できるのか?

こうした仕組みは、それほど複雑なものではありません。

是非、自分で理解をし、納得をした上で、施術に挑んでみてください。

痛みの治療だけに没頭してきた私が感じたように、今までに感じたことがない感動や喜びを患者様と共有することができるようになると思いますよ!


   

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