座骨神経痛が1回で改善した事例

先日、出張個人レッスンで久しぶりに2時間半ほど車で走ったのですが、その翌日から、坐骨神経痛が出てきました。
30代までは、放っておけば自然と消えていったのですが、最近は、痛みが出るとドンドン増していきます(^^;

両方のお尻のほっぺに何とも鈍い痛みを感じ、3日目には、じっとしていても鈍痛が続くので、耐えかねて行きつけのマッサージ屋さんで60分ほぐして貰いました。
若干、軽くなったような気はしましたが、5日目も痛みは変わらず、ようやく治療家としての本気モードに入りました。←自分のことは遅すぎる^^;

マッサージ屋さんで筋肉へのアプローチはしっかりして貰ったのですが、念のため、腰背部臀部のトリガーポイントを探ることに。
すると、明らかに活性化しているトリガーポイントが複数見つかったので、細かく丁寧に潰していきました。

 実践に役立つ解剖学(トリガーポイント療法)より

数時間後、腰は楽なったけど、メインのお尻の痛みは変わらず・・・。

痛みの発生源としては、私たち治療家が手をつけられる範囲では、筋肉関節になります。
つまり、筋肉に対するアプローチで効果が感じられないのであれば、関節に主原因があると予測ができます。

そこで、仙腸関節へのアプローチを行いました。

メディカル骨盤O脚矯正法より

3時間ほど経過して症状を見ると、これまた微妙な感じ・・・。

そこで、次は、やや矯正的に関節を動かすことに。
具体的には、脚の動きを利用して、可動域制限が起こる辛い動作を再現しながら、仙腸関節の動きを改善すると言う方法です。

仙腸関節の骨運動を伴う下方すべり法(STテクニック)より

今回は、体幹の前屈時や股関節を最大屈曲位にした際に、痛みが強くなるので、仙腸関節の上方への滑り運動を入念に行ってみました。

すると、これがドンピシャで効き、それまでの痛みを100とすると96%痛みが無くなりました
後の4%は、痛みの余韻が残っているような感じでした。

因みに、臀部が痛むと、臀部へ直接アプローチをする方が多いと思いますが、基本的に、臀部を含めて腕、脚などの痛みは、体幹に近い部分の筋肉や関節に潜んでいる痛みの源からの関連痛であることがほとんどです。


こうした根本的な原因を見過ごして、局所(痛みを感じている部分)に直接施術を加えると、無駄に筋繊維を壊してしまい、余計な痛みを引き起こすことになります。
ですので、臀部や四肢に痛みがある場合は、中枢に近い部分から施術を加え、サブ的に局所へのアプローチを行うようにしましょう。

仙腸関節の手技は、ギックリ腰や座骨神経痛、慢性腰痛、膝痛と言った、強い痛みから慢性の痛みまで、様々な症状に効果的ですが、今回のように、もう一つ効果が感じられない、という場合は、骨運動を利用して手技をかけます。

そうすることで、実際に、痛みの出る動きを再現し可動域制限が起こるポイントを確認しながら施術を加え、同時に、その場で効果を確認することができます。

因みに、骨運動を伴う、下方滑りテクニックは、骨盤・O脚矯正の通信講座でも紹介していますが、上方滑りテクニックは入れていなかったので、近々、撮影をして追加しますね。

ご参考にして頂けましたら幸いです。

仙腸関節アプローチを学びたいあなた!


 
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